最終更新日2024年4月19日
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大学入試世界史文化史・地域史問題

古代オリエント

古代オリエント(上智大 改)
次の文の( )に適する語句を入れ、問に答えよ。
 ティグリス川とユーフラテス川のあいだに、紀元前4千年紀頃、ひとつの壮麗な、そして古代エジプト文明や、中央アナトリアの(1)文明に匹敵する重要性をもった文明が発展を遂げている。シュメールの最初期の王朝でなされたもっとも重要な発明、それは紀元前3千年頃の(2)の発明であった。ウルとラガシュの初期の王朝での芸術制作や、マリやエブラといった都市の果たした役割によって特徴づけられる時代は、年代的にいってエジプトの(3)王国の諸王朝に相当する。当時作られたものとしては、シュメールの浮彫粘土板や、マリで発見されたもろもろの小像や、大英博物館所蔵の有名なウルの軍旗がある。
 (4)王国の専制は、その初代の王(5)以来、バビロニアとシュメールを支配したセム語族の王国の嚆矢となった。その王国はシュメール人たちの文化を継承し、ルーブルにあるナラム=シン王の石碑は、古代オリエント最高傑作のひとつである。こうした石碑においては、武勲が讃えられている。
 前2千年紀の初め、ウル第3王朝が終わるときに、(6)第1王朝が権力を手にする。(7)王の人格がこの時代を支配するが、王はマリを破壊したあとスサを都とする。王の法典は1902年にスサで発見されたが、これはこの偉大な立法者の活動を物語るとともに、王の主な業績でもある。(1)人が前1600年頃に(6)を占領し、(6)第1王朝は終わる。のちに古代オリエントを統一する(8)人たちが前2千年紀の半ばにやってくる。彼らの宮殿は、10ヘクタールの敷地に、200以上の部屋と中庭をもつという複雑な構造を有している。ジッグラトの上部に主な宗教的記念物がある。(9)王のもとでその支配領域は最大となる。(8)芸術に見られるのは、壮大な表現をもった城門を守る動物たち、そしてより一般的にいえば、諸宮殿の高浮彫や絵画である。
 前612年、彼らの首都ニネヴェが破壊される。(10)が建国される。最盛期の王(11)は(6)を好んで、壮麗な都とした。そこはやがてペルシア人たちに占領され、彼らの帝国に併合されることになる。ギリシアとも境を接する(12)朝ペルシアの文明は豪奢な芸術を発達させるが、神髄の部分は都の(13)にみることができる。
問 下図はオリエントを示す。問題文中のAウル、Bスサ、Cニネヴェを図中のa〜fから選べ。

古代オリエント

答え
1(     )2(     )3(     )4(     )5(     )
6(     )7(     )8(     )9(     )10(     )
11(     )12(     )13(     )A(  )B(  )C(  )

解答
1(ヒッタイト)2(楔形文字)3(古)4(アッカド)5(サルゴン1世)6(バビロン)
7(ハンムラビ)8(アッシリア)9(アッシュル=バニパル)10(新バビロニア(カルデア))
11(ネブカドネザル2世)12(アケメネス)13(ペルセポリス)A(a)B(b)C(d)



(この文化史・地域史問題は『世界史文化史・地域史問題』に収録されています)