最終更新日2026年1月3日
戻る  メニューに戻る

世界史の歴史地図へのお誘い
戻る  メニューに戻る
大学入試世界史文化史・地域史問題


トルキスタン史

次の文の( )に適切な語句を入れよ(成城大・駒澤大 改)。

 中央アジアのトルコ系民族の多い地域について、世界史ではしばしばトルキスタンと総称し、そのうちパミール高原を境に西側、アム川・シル川流域を中心に現在のCIS(独立国家共同体)の中央アジア5共和国に広がる地域を西トルキスタン、またパミール高原の東側、中国の新疆(1)自治区のタリム盆地周辺地域を東トルキスタンと称する。
 現在でも、西トルキスタンの住民のほとんどはイスラーム教徒であり、東トルキスタン方面においてもイスラーム教徒の割合は比較的多い。もとより、トルキスタン地域にイスラーム教が定着しはじめたのは、9〜10世紀、アッバース朝の東方の版図から独立したイラン系のイスラーム王朝の(2)朝が、現在のウズベキスタンに位置するオアシス都市の(3)を都にして栄えた頃からである。さらに、この王朝を倒したトルコ系の(4)朝が東西トルキスタンを統一したことにより、11世紀にトルキスタン全域にわたりイスラーム化はいっそう促進されることになった。
 (4)朝は中央アジアを支配したトルコ系の最初のイスラーム王朝であったが、11世紀の中頃から、この王朝の西トルキスタン方面は、初代スルタンのトゥグリル=ベクを始祖とするトルコ系の(5)朝の支配する地域となった。しかし、(5)朝による西トルキスタン支配は短く、11世紀後半には西トルキスタン西部にトルコ系のホラズム朝が成立することになる。他方、西トルキスタン東部から東トルキスタンにかけては、(4)朝の統治はより長く維持されたが、12世紀中頃に西進してきた遼の皇族耶律大石により滅ぼされた。耶律大石は、西トルキスタン東部から東トルキスタンにまでまたがる、中国名で西遼、トルコ系名称で(6)とよばれる国を建てた。この国の王権はのちにナイマン部の王族に奪われるが、この国では支配層がイスラーム化されることはなかった。
 13世紀前半、(6)とホラズム朝はともに、(7)の率いる遠征軍により滅ぼされる。(7)は、ホラズム朝にたいして外交使節をめぐる事件で激怒していたこともあり、西トルキスタンのオアシス諸都市を徹底的に破壊しつくした。その後、トルキスタン地域は(7)の子孫たちが君臨するそれぞれに広大な諸国により分割統治されるが、そのうちトルキスタンの中心部にあたる西トルキスタン東部と東トルキスタン西部はともに(8)国の支配地域となる。
 14世紀になると(8)国は、支配層までトルコ化およびイスラーム化されて国力も衰退しはじめ、東西トルキスタンに分裂することになる。そのうちの西(8)国において台頭し、やがて中央アジアに一大帝国を築くことになった武将が(9)である。(9)は1370年にみずからの王朝をおこし、(10)を都とし、東西トルキスタンを統一して、さらにバグダードやデリーにまで版図を広げ、1402年には(11)の戦いでオスマン帝国の軍隊に勝利したが、明への遠征の途上で死去することになる。
 イスラーム教を信奉する(9)のもと、(10)をはじめとする中央アジアのオアシス諸都市には、壮麗なモスクや(12)といわれるイスラーム諸学の高等教育の学院が多数建設され、学術や美術も栄え、トルコ=イスラーム文化が花開いた。
 (9)朝は15世紀の末までには衰退して、16世紀初めに、北方から侵入してきたトルコ系ウズベク族の長シャイバニに滅ぼされる。(9)朝王族の一人(13)は、南方の(14)を根拠地にたびたび(10)の奪回を試みたが成功せず、新天地を求めて北インドに転進し、ムガル帝国を建設した。16世紀以降、近代にいたる西トルキスタンは、東部はシャイバニ朝の流れをくむ(3)=ハン国とコーカンド=ハン国、西部はヒヴァ=ハン国の支配するところとなるが、これらの諸ハン国にはロシアがしだいに触手を伸ばしてくる。他方、東トルキスタンは、カシュガル=ハン国から、のちに回部へ、さらに清の新疆へと移り変わり、しだいに中国の覇権に組み込まれていく。

****


答え
1(     )2(     )3(     )4(     )5(     )
6(     )7(     )8(     )9(     )10(     )
11(     )12(     )13(     )14(     )


解答
1(ウイグル)2(サーマーン)3(ブハラ)4(カラハン)5(セルジューク)6(カラ=キタイ)
7(チンギス=ハン)8(チャガタイ=ハン)9(ティムール)10(サマルカンド)11(アンカラ)
12(マドラサ)13(バーブル)14(アフガニスタン)



(この文化史・地域史問題は『世界史文化史・地域史問題』に収録されています)