最終更新日2026年10月20日
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大学入試地誌問題



使われている統計には古いものもあります。新しい統計を調べてみてください。

出てくる地名でわからないものは、かならず地図帳などで確認してみてください。




−アメリカ合衆国の農業ほか−

次の設問に答えよ(センター試験 改・明治大 改)。

アメリカ合衆国の農業ほか


問1 アメリカ合衆国の農業は、自然環境などに応じて地域的に多様である。上図中のK〜Mは、地点aを起点に三つの鉄道ルートを示したものであり、次のカ〜クの文は、それぞれのルート上の地点b〜d付近の農業地域の特徴について述べたものである。K〜Mとカ〜クとの正しい組合せを答えよ。

カ 地点b付近ではトウモロコシなどの大規模栽培が、地点c付近では肉牛肥育や灌漑設備を用いた小麦栽培が、地点d付近では果樹栽培が卓越する。
キ 地点b付近は耕作と畜産を組み合わせた農業、地点c付近は綿花栽培、地点d付近は大豆・イネ・サトウキビなどの栽培で特徴づけられる。
ク 地点b付近では酪農地帯が広がり、地点c付近では夏から秋に収穫する小麦の大規模な栽培が行われ、地点d付近では酪農や果樹栽培が盛んである。


次の文を読み、設問に答えよ。
 アメリカ合衆国は、世界有数の食料生産国であり、機械化や大規模経営、適地適作など合理的な農業が営まれている。オハイオ州からアイオワ州にかけての比較的湿潤な地域では(A)の生産が盛んで、その西側の比較的雨の少ない地域では(B)の栽培地域が広がる。この国では、アグリビジネスが発達し、大きな資本をもった(1 穀物メジャー)が農業政策や穀物価格の決定に影響を与えている。  アメリカ合衆国の工業発展は、20世紀前半まで、(2 北東部のメガロポリス)から五大湖沿岸にかけての工業地域が主導していた。五大湖沿岸では、メサビの鉄鉱石と周辺の石炭を水運で結びつけ、 鉄鋼業や自動車産業などの重厚長大型産業が発達した。第二次世界大戦後は、サンベルトや太平洋岸に先端技術産業の集積がみられるようになり、この地域の経済発展が著しくなった。しかし、1980年代まで、この国はヨーロッパや日本との競争にさらされ、特に(3 重厚長大型産業部門での不振)に苦しんだ。
 アメリカ合衆国は、サラダボウル社会の国といわれている。移民の中心は、19世紀まで、イギリス系・アイルランド系・ドイツ系であり、(4 アメリカ社会の基礎をつくった)。

問2 文中の(A)と(B)に該当する農作物を答えよ。
問3 文中の(1)に関して、穀物メジャーの説明として誤っているものを、次のA〜Eから一つ選べ。
A 穀物メジャーは、アメリカ合衆国に集中する。
B 穀物の集荷・貯蔵・運搬・販売を独占的に営む。
C 多くの国々に加工・流通・営業の拠点を有する。
D 世界各地の作付け状況や収穫量を予測する能力をもつ。
E 森林資源の開発・販売に経営の重点を移してきている。
問4 文中の(2)に関し、メガロポリスを構成する主要都市の北から南への配列として正しいものを、次のA〜Fから一つ選べ。
A ワシントンD.C.−ニューヨーク−ボストン
B ボストン−ワシントンD.C.−ニューヨーク
C ニューヨーク−ワシントンD.C.−ボストン
D ボストン−ニューヨーク−ワシントンD.C.
E ワシントンD.C.−ボストン−ニューヨーク
F ニューヨーク−ボストン−ワシントンD.C.
問5 文中の(3)に関し、この産業部門が停滞・衰退した理由の説明として誤っているものを、次のA〜Eから一つ選べ。
A 技術革新や品質管理の遅れ  B 労働者の高い賃金  C ドル高による国際競争力の低下
D 世界的な需要の減少  E 海外に生産拠点を移動する企業の増加
問6 文中の(4)に関し、かつて北アメリカには、広大なフランス植民地が形成されていた。その歴史と文化を今も色濃く残し、2005年8月末にアメリカ合衆国の南東部を襲った大型のハリケーン・カトリーナにより、甚大な被害を受けたミシシッピ川の河口に位置する都市を答えよ。


答え
問1 K ク  L カ  M キ
問2 A.とうもろこし  B.小麦  問3 E  問4 D
問5 D  問6 ニューオーリンズ

解説
問1
 Kのルートは最も冷涼な地域を横断するため、酪農や春小麦地帯が卓越するクが当てはまる。
 Lのルートはプレーリー、グレートプレーンズ、さらにロッキー山脈を横断し、太平洋岸に達している。このルート上には、コーンベルトや地中海式農業がみられることからカが当てはまる。
 Mのルートは北から南へ移動し、より温暖な地域へと移る。温暖な地域で栽培される綿花やサトウキビなどの作物が含まれるキが当てはまる。
問2
 オハイオ州からアイオワ州にかけてはいわゆるコーンベルトが広がる。その西側のグレートプレーズからプレーリーにかけての地域は年降水量が500〜750�oの乾燥地域であり、小麦地帯となっている。
問4
 メガロポリスは、フランスの地理学者ゴットマンがアメリカ合衆国北東部の大西洋岸地域の都市化地帯を示すのに用いたことで知られている。
問5
 五大湖周辺の重工業都市は、1970年代以降、原料の海外依存、活発な労働組合による高賃金から、安価な労働力を求めて海外進出したことなどから停滞した。
問6
 ニューオーリンズは、フランスのオルレアンに由来する地名である。ジャズの発祥地としても知られている。