次の設問に答えよ(センター試験 改)。
問1 上の図1中に示された地域について述べた次の文章中の@〜Cの( )のうちから、適当でないものを一つ選べ。
地中海においては、古くは船舶による人びとの往来が活発であった。その往来には、@(年間を通じて吹く貿易風)のほか、A(地中海を環流する海流)などが巧みに利用されていた。また、沿岸域で広く産出される石灰岩はB(伝統的な家屋にみられる白壁の建築材料)に利用されてきた。風化した石灰岩はC(テラロッサとよばれる土壌)となってこの地域を特徴づけている。
問2 上の図2は、いくつかの都市における最暖月と最寒月の月平均気温、および最多雨月と最少雨月(注)の月平均降水量を示している。上図2中のア〜エは、上図中に示したカイロ、マドリード、ラバト、ローマのいずれかである。ラバトに該当するものを、ア〜エのうちから一つ選べ。
(注)複数月ある場合には、いずれかの月を示している。
問3 次の文サ〜スは、上の図1中のA〜Cの地域における工業の特徴について述べたものである。サ〜スとA〜Cとの正しい組合せを答えよ。
サ 国内で採掘された原油を活用した石油精製工場が立地している。
シ 国際分業による航空機生産の拠点となっている。
ス 付加価値の高い皮革製品や繊維製品を生産する企業が集積している。
答え
問1 @
問2 ウ
問3 サ:B シ:A ス:C
解説
問1
@は不適。地中海地域は、夏は北上する中緯度高圧帯の影響下に入り、冬は南下する高緯度低圧帯の影響下に入る。貿易風は中緯度高圧帯から赤道低圧帯へ吹き出すので、地中海地域で年間を通じて貿易風が吹くことはない。
Aは適当。地中海には、反時計回りに環流する海流がある。
Bは適当。地中海沿岸には白壁をもつ伝統的な家屋がみられ、観光名所となっているところもある。
Cは適当。地中海地方には、石灰岩が風化した赤色のテラロッサと呼ばれる間帯土壌が分布している。
問2
エは最暖月、最寒月の月平均気温が4地点の中で最も高く、月平均降水量が極端に少ないため、砂漠気候に属するカイロとなる。アは気温の年較差が最も大きいため内陸に位置するマドリードとなる。ラバトは地中海性気候に属するが、大西洋に面しているため海洋性気候の特徴が強くでて、気温の年較差は4都市の中で最も小さいので、ウとなる。残るイはローマが当てはまる。
問3
サはBが当てはまる。「国内で採掘された原油」とあるので、原油生産国のアルジェリアのアルジェとなる。
シはAが当てはまる。フランスのトゥールーズにはヨーロッパの国際共同会社のエアバス社があり、EU各地で製造されている部品をここで組み立てて完成させている。
スはCが当てはまる。イタリアの中部から北東部にかけては、フィレンツェやヴェネツィアなどの都市を含む「第3のイタリア」と呼ばれる地域であり、「付加価値の高い」多商品少量生産を行っている中小企業が集積している。
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