最終更新日2026年4月29日
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大学入試地誌問題



使われている統計には古いものもあります。新しい統計を調べてみてください。

出てくる地名でわからないものは、かならず地図帳などで確認してみてください。




東南アジアの自然環境ほか

次の設問に答えよ(センター試験 改)。

東南アジアの自然環境ほか


問1 上図1に描かれたA〜Dの海域について述べた文として最も適当なものを、次の@〜Cのうちから一つ選べ。

@ Aは海嶺であり、大陸棚のように水深が浅く、好漁場となっている。
A Bは海溝で、そこを震源地とする地震による津波が周辺の島々を襲い、島の海岸付近に大災害をもたらしたことがある。
B Cは海溝で、日本へ原油を運ぶ大型タンカーが行き来する重要な航路の一部となっている。
C Dの海溝の北側に並行する列島では、火山活動が活発で、大きな火山災害が起こったことがある。

問2 上図2は、上図1に示すシンガポール、スラバヤ、バンコク、マニラの4都市における月降水量の年変化を示したものである。スラバヤに該当するものを、上図2中の@〜Cのうちから一つ選べ。

問3 インドネシアのバリ島における棚田の水田稲作について述べた文として最も適当なものを、次の@〜Cのうちから一つ選べ。

@ 谷沿いの河岸段丘上で、大型の農業機械を用いた水田稲作を行っている。
A 沖積平野で、台風による降水を利用して、浮き稲の栽培を行っている。
B 山地斜面上に棚田をつくり、灌漑による水田稲作を行っている。
C 山頂付近で、10〜15年ほど休閑し数年連続して作付けする水田稲作を行っている。


答え
問1 C
問2 B
問3 B

解説
問1
@は不適。Aは海嶺ではなく、フィリピン海溝である。フィリピン海溝はフィリピン海プレートがユーラシアプレートの下に沈み込んでいる部分である。フィリピン諸島は環太平洋造山帯の一部をなす弧状列島であるが、通常、弧状列島にはそれと並行して海溝が存在する。
Aは不適。Bは南シナ海の海域である。ユーラシアプレート上にあって、水深は比較的浅く、海溝は存在しない。Bはプレートの境界ではないので地震は少ない。
Bは不適。Cはマラッカ海峡である。古くから水上交通の要衝であるが、水深が浅く、島や岩礁が多く海難事故が多い。そのため、日本の大型タンカーはこの海峡を通らず、インドネシアのバリ島とロンボク島の間にある、水深の深いロンボク海峡を通る。
Cは適当。インドネシアのスマトラ島とジャワ島をあわせて大スンダ列島とよぶが、弧状列島で、Dのスンダ海溝がある。スマトラ島とジャワ島には火山が多い。
問2
 赤道はスマトラ島・カリマンタン島を通り、ジャワ島のスラバヤは南半球である。赤道をはさんで南北に緯度5〜10度くらいの範囲がおおむね熱帯雨林(Af)気候であり、それより高緯度になるとサバナ(Aw)気候が分布する。
 サバナ(Aw)気候は雨季と乾季が明瞭で、南半球のサバナ気候を示すBがスラバヤとなる。Aは熱帯雨林気候であり、シンガポールが当てはまる。@はマニラ、Cはバンコクとなる。
問3
@は不適。棚田は一枚の水田面積が狭いため大型機械を用いることはこんなんである。
Aは不適。山地であるから沖積平野ではない。バリ島は南半球にあるので台風もやってこない。
Bは適当。棚田はインドネシアのバリ島やジャワ島、フィリピンのルソン島、日本の中国山地や中央高地など、山がちで人口の多い地域に見られる。
Cは不適。水田稲作は、一般に毎年同じ耕地で栽培する連作が行われる。




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