最終更新日2026年8月25日
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大学入試系統地理問題



使われている統計には古いものもあります。新しい統計を調べてみてください。

出てくる地名でわからないものは、かならず地図帳などで確認してみてください。




世界の畜産業ほか

次の設問に答えよ(センター試験 改)。

世界の畜産業ほか


問1 上の図1は、中国の農業地域区分と、その境界にほぼ一致する年降水量(実線A)、1月の月平均気温(破線B)を示している。AとBの等値線に該当する値の組合せとして正しいものを、上の@〜Eのうちから一つ選べ。

問2 次の@〜Cは、アルゼンチン、インド、オーストラリア、スイスのいずれかの国の畜産業の特徴について述べたものである。それぞれの国にに該当するものを、次の@〜Cのうちから一つ選べ。

@ 19世紀後半の冷凍技術の発達により遠隔の大消費地へ牛肉の輸出が可能となり、平坦で肥沃な土地に広がる大牧場での牛の飼育が盛んになった。
A 乾燥した地域が広く分布することから、スペインを原産地とするメリノ種が多く飼育され、世界最大の羊毛の輸出国となっている。
B 乳牛を、夏には山地で放牧し、冬には山麓の牛舎で飼育する移牧が行われ、バターやチーズなどの乳製品を生産している。
C 牛や水牛の飼育頭数が多く、役畜として利用されてきたほか、近年は流通網の整備や品種改良などにより牛乳の生産量が増加し、「白い革命」と呼ばれる。

問3 農業や食料供給にかかわる特徴や課題について述べた文として、( )の部分が最も適当なものを、次の@〜Cのうちから一つ選べ。

@ イタリアのポー川流域での大規模な稲作に比べると、タイのチャオプラヤ川河口域での(集約的稲作の方が労働生産性は高い)。
A 機械化や農薬・高収量品種の導入がすすんだため、(中国では農家間の所得格差が縮小した)。
B 牧草地が国土面積の約4割を占めるイギリスでは牧畜業が盛んであり、ペニン山脈の(西側では牧羊、北部と東側では酪農が中心をなしている)。
C 農産物輸入に大きく依存する日本は、輸入相手国で生産に要した水資源の間接的消費や(農産物の輸送にともなう環境負荷の発生にかかわっている)。


答え
問1 B
問2 アルゼンチン.@  インド.C  オーストラリア.A  スイス.B
問3 C

解説
問1
 中国では東南部の降水量が多く、西へ行くほど乾燥する。一般的に、年降水量500mmが耕作限界であり、農業(畑作)と牧畜の境界を示す。図1をみると、線Aより内陸側(西側)にみられるのは、一部の春小麦栽培地域のほかは、オアシス農業だけである。よって、線Aは、ほぼ農業の限界を示すものであり、「年降水量400mm」が当てはまる。なお、「年降水量1,000mm」は、一般的に、雨水だけに依存ても稲作ができる最低の降水量である。この境界線は付近にある山脈と河川の名称から、チンリン山脈・ホワイ川線とよばれ、中国における稲作地域と畑作地域を分ける境界線となっている。
 線Bは1月の月平均気温の等値線である。1月の平均気温が20℃だとすると、最寒月平均気温が18℃以上となり熱帯気候ということになる。中国では一部、ハイナン(海南)島に熱帯気候がみられるだけである。よって、線Bは1月の平均気温が10℃の線を示す。
問3
 中国では、「万元戸」と呼ばれる富裕な農家もあらわれるなど、むしろ所得格差は拡大した。ペニン山脈の西側は北大西洋海流と偏西風の影響で湿潤であり、酪農がおこなわれている。東側は乾燥し、北部は冷涼であるため、牧羊がさかんである。




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