最終更新日2025年5月2日
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大学入試系統地理問題



使われている統計には古いものもあります。新しい統計を調べてみてください。

出てくる地名でわからないものは、かならず地図帳などで確認してみてください。




世界の自然環境 4

次の設問に答えよ(センター試験 改)。

世界の自然環境4


問1 次の@〜Cの文は、図1中のア〜エのいずれかの地点付近で典型的にみられる土壌と農業の特徴を述べたものである。イに該当するものを、次の@〜Cのうちから一つ選べ。

@ 玄武岩などが風化して生成した肥沃な土壌のテラローシャがみられ、主にコーヒーが栽培されている。
A 玄武岩の風化で生成した肥沃な土壌のレグールがみられ、主に綿花や雑穀が栽培されている。
B 石灰岩が風化して生成した土壌のテラロッサがみられ、主に果樹が栽培されている。
C 草原地帯に分布する肥沃な土壌のチェルノーゼムがみられ、主に小麦やトウモロコシが栽培されている。

問2 上の図2中の@〜Cは、上の図1中のサンフランシスコ、パリ、プサン(釜山)、モントリオールのいずれかの地点における月平均気温と月降水量をハイサーグラフで示したものである。サンフランシスコに該当するものを、図2中の@〜Cのうちから一つ選べ。

問3 上の図1中の地点KとLを震源とする大規模な地震とそれにともなう災害について説明した次の文章中の@〜Cの( )のうちから、適当でないものを一つ選べ。

 地点Kでは2008年に@(活断層を震源とする)地震が発生した。この地震により、都市では多くの建物が倒壊したほか、山地ではA(崖くずれや地すべりによる)被害が生じた。地点LはB(広がるプレート境界)に位置しており、周辺では地震がたびたび発生している。1960年の地震では、震源付近だけでなくC(日本を含む太平洋沿岸)に津波が到達した。


答え
問1 C
問2 A
問3 B

解説
問1
 図1のイ地点はウクライナ付近である。この地域には肥沃な土壌のチェルノーゼムが分布し、小麦やトウモロコシ、大豆などを栽培する企業的穀物農業が行われている。従って、Cが当てはまる。  @はエ、Aはウ、Bはアの地点でみられる土壌と農業である。
問2
 サンフランシスコは地中海性(Cs)気候に属する。この気候は夏季は高温で乾燥し、冬季は比較的温暖で湿潤である。よって、Aが当てはまる。
 @は温暖湿潤(Cfa)気候に属するプサン、Bは西岸海洋性(Cfb)気候のパリ、Cは冷帯湿潤(Df)気候のモントリオールである。
問3
 K地点は中国のスーチョワン(四川)省付近である。2008年に活断層を震源域とする直下型の四川大地震が起こり、多くの建物の倒壊や土砂崩れで、多数の死者を出した。
 L地点はチリ中部の沿岸部に位置している。1960年にチリ海溝を震源域としたチリ地震が発生した。この海域は、ナスカプレートが南アメリカプレートに沈み込む境界(狭まる境界)にあたる。この地震により発生した津波は22時間後に日本の太平洋沿岸に到達し、三陸地方を中心に大きな被害を出した。



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