次の設問に答えよ(センター試験 改)。
問1 上の図1中の海域ア〜エにみられる地形の特徴とその成因について説明した文として適当でないものを、次の@〜Cのうちから一つ選べ。
@ 海域アには、水没したかつての火山島が、プレートの移動方向に連なってみられる。
A 海域イには、海洋プレートの沈み込みによって形成された海溝がみられ。
B 海域ウには、大陸棚や、深海へ向かって穏やかな傾斜をもった斜面がみられる。
C 海域エには、地下から上昇したマグマによってつくられた海嶺がみられる。
問2 湖の形成には、気候の変化や地殻変動などがかかわっている。上の図1中の湖J〜Lと湖に関して説明した次の文章サ〜スとの正しい組合せを答えよ。
サ この湖は、かつての海が地殻変動によって内陸に閉ざされた塩湖である。湖面は海面より低い位置にあり、流出河川はない。
シ この湖は、断層運動によって形成された淡水湖である。湖面は海抜200m以上の位置にあり、水深が深い。
ス この湖は、大陸氷河の侵食作用によって形成された、世界最大の淡水湖である。湖面は海抜200m以下の位置にあり、流出河川の水量は豊富である。
問3 上の図2中の@〜Cは、上の図1中のR〜Uのいずれかの地点における気温の年較差と年平均気温との関係を示したものである。Uに該当するものを、図2中の@〜Cのうちから一つ選べ。
答え
問1 A
問2 サ K シ L ス J
問3 C
解説
問1
@は適当。海域アはハワイ諸島のすぐ西側である。現在ハワイ諸島が位置しているホットスポット上で過去に形成された火山島が、太平洋プレートの西への移動にともなって西に移動し、ホットスポットから離れマグマの供給が止まり火山活動が終息して、やがて海面下に没した。
Aは不適。海域イは北アメリカプレートの内側に位置しており、プレートの狭まる境界で形成される沈み込みはみられず、海溝もみられない。
Bは適当。海域ウは南アメリカプレートの内側に位置しており、フォークランド諸島にかけて広い大陸棚がみられる。
Cは適当。海域エはアフリカプレート、インド=オーストラリアプレート、南極プレートの境界に位置し、中央海嶺が通っている。
問2
サ.「塩湖」、「流出河川はない」の記述から、世界最大の面積をもつKのカスピ海が当てはまる。
シ.「断層運動によって形成された」、「水深が深い」の記述から、世界で最も深い水深をもつLのバイカル湖が当てはまる。
ス.「大陸氷河の侵食作用によって形成された」、「世界最大の淡水湖」の記述から、五大湖の中のJのスペリオル湖が当てはまる。
問3
Rのメキシコシティは低緯度だが高山気候、Sのダブリンは西岸海洋性気候、Tのリヤドは砂漠気候、Uのペキンは亜寒帯冬季少雨気候に属している。
Uの気候は、気温の年較差が大きく、年平均気温も比較的低いので、Cが当てはまる。平均気温が最も高いBはT、気温の年較差が小さい@Aのうち、年平均気温の高い@はRとなり、AはSが当てはまる。
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