最終更新日2025年5月1日
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世界史の歴史地図へのお誘い
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大学入試世界史歴史地図問題


共和政ローマから帝政ローマ

次の文章を読み、問に答えよ(東北学院大 改)。

 都市国家ローマの発展はその領域の拡大を促進し、また領域の拡大はローマのさらなる発展を導いた。ポエニ戦争では、(1)の率いるカルタゴ軍に苦しめられたが、(2)がザマの戦いで勝利し、最終的にローマが西地中海の覇権を握ることとなった。さらに、(3)が政敵である(4)とクレオパトラの連合軍を破ったアクティウムの海戦の結果、その影響力は地中海全域におよぶこととなった。また、(5)による(A ガリア)遠征などの対外戦争により拡大したその支配領域は、初の(B ヒスパニア)出身の皇帝(6)が(C ダキア)を属州とするにおよんで最大となった。ただし、ローマ帝国の領土拡大は異民族との接触地域の拡大でもあった。後9年のトイトブルク森の戦いでゲルマン民族連合軍に敗北して以降、ローマ帝国が(D ゲルマニア)への進出を断念したように、また(7)が異民族の侵入を防ぐために(E ブリタニア)に長城を築いたように、最盛期といわれる時代において、すでにローマ帝国は異民族の脅威にさらされていた。
 異民族の侵入が激化する3世紀になると、辺境防備にあたっていた軍人が相次いで皇帝になるなどして帝国は混乱した。同世紀後半になると、軍人皇帝の中に国家の安定を目指す者が現れた。(8)は、(ア 広大な帝国領を分担して統治する体制)を整えるなどの改革を行った。また、(イ 帝国東部にも拠点となる都市)を築いた(9)は、(8)の政策を引き継ぎつつ(ウ 強力な軍隊と官僚組織に支えられる政治形態)を築きあげた。しかし、帝国の情勢はゲルマン系諸部族の動向に左右され続け、(10)の死後、帝国は(エ 東西に分裂)するに至った。

問1 (1)〜(10)に入る最適語を(語群)から選び、その番号で答えよ。
(語群)
 1 カエサル  2 テオドシウス  3 ネルウァ  4 コンスタンティヌス  5 ハドリアヌス
 6 オクタウィアヌス  7 カラカラ  8 ディオクレティアヌス  9 トラヤヌス
 10 ポンペイウス  11 スキピオ  12 ホルテンシウス  13 アントニウス  14 ハンニバル
 15 マリウス

問2 (ア)について、この体制を何というか。
問3 (イ)について、この都市を何というか。
問4 (ウ)について、この政治形態を何というか。
問5 (エ)に関連して、a西ローマ帝国を滅ぼしたのは誰か、b東ローマ(ビザンツ帝国)を滅ぼしたのは誰か。
問6 (A)〜(E)について、それぞれの場所として正しいものを地図上の1〜5から選び、その記号で答えよ。

共和政ローマから帝政ローマ


答え
問11(  )2(  )3(  )4(  )5(  )6(  )7(  )8(  )9(  )
10(  )問2(     )問3(     )問4(     )
問5a(     )b(     )問6A(  )B(  )C(  )D(  )E(  )

解答
問11(14)2(11)3(6)4(13)5(1)6(9)7(5)8(8)9(4)10(2)
問2(四帝分治制(テトラルキア))問3(コンスタンティノープル)
問4(専制君主政(ドミナトゥス))問5a(オドアケル)b(メフメト2世)
問6A(4)B(3)C(2)D(5)E(1)



(この歴史地図問題は『世界史歴史地図問題』に収録されています)