最終更新日2026年10月21日
日本史の歴史地図へのお誘い
大学入試日本史地図図解問題
−田沼時代−
次の文章の(ア)(イ)に適する語句を入れ、問に答えよ(名城大 改)。
江戸時代の三大改革の嚆矢である(a 将軍吉宗の改革)が一定の成果を上げたのち、その子家重が9代将軍になると、側近に抜擢されて頭角をあらわしたのが田沼(b 意次)である。意次は次の将軍家治のもとでも厚い信任を得、側用人から老中へと昇進して幕政の実権を握った。
意次は、再び行き詰まりをみせていた幕府財政の打開に取り組み、伝統的な年貢増徴策にかわる大胆な増収策を積極的に採用した。都市や農村の商工業者の仲間組織を、(c 株仲間)として広く公認し、運上・(ア)を課して貨幣収入の増加をはかったほか、長崎貿易の振興にも乗り出し、銅と俵物の輸出を促進して、貨幣鋳造のための金銀の輸入につとめた。新田開発にも強い意欲をみせ、大阪の商人資本を導入して(d 印旛沼・手賀沼)の大規模な干拓工事を推進した。さらに、仙台藩の医師(イ)が『赤蝦夷風説考』で説いた意見にもとづき、(e 蝦夷地の大規模な開発やロシアとの交易まで計画した)。(f 意次の政策)は、商品経済の発展の成果を吸い上げて幕府の財源とし、財政基盤の確立をはかろうとする現実的で合理的な性格のものであったが、幕府役人の間で贈収賄がはびこるなど、武士本来の士風を退廃させたとする批判が強まった。(g 飢饉や災害も重なって)一揆や打ちこわしが全国で頻発するなか、家治の死とともに意次は罷免され、多くの政策も中止された。
問1 (a)で実施された政策として正しいものを、次より選び、その記号で答えよ。
あ.鎖国体制の立て直しのため、キリスト教に関係のない漢訳洋書についても輸入の制限を徹底した。
い.天然痘の予防のため、江戸町民に無償で種痘をおこなう小石川養生所をつくった。
う.幕府財政の改善のため、大名に一定の米を臨時に上納させるかわりに参勤交代の負担を緩めた。
え.江戸の治安維持のため、無宿者を収容して職業訓練をほどこす人足寄場を石川島につくった。
お.商取引で生じた紛争の解決・調停の基準とするため、これまでの判例を集めて公事方御定書を制定した。
問2 (b)の読みを平仮名で答えよ。
問3 (c)について、後に流通の独占が物価高騰の原因であるとして株仲間の大半を解散させた老中を、次より選び、その記号で答えよ。
あ.水野忠邦 い.阿部正弘 う.井伊直弼 え.堀田正睦 お.安藤信正
問4 (d)は現在のどの都府県に位置するか、次より選び、その記号で答えよ。
あ.東京都 い.静岡県 う.神奈川県 え.大阪府 お.千葉県
問5 (e)のために意次が蝦夷地に2回にわたって派遣した人物を、次より選び、その記号で答えよ。
あ.近藤重蔵 い.間宮林蔵 う.伊能忠敬 え.高田屋嘉兵衛 お.最上徳内
問6 (f)として正しいものを、次より選び、その記号で答えよ。
あ.物価の上昇を抑制するため、大量に流通していた粗悪な貨幣である南鐐二朱銀を廃止した。
い.商品の生産・流通を掌握するため、幕府直営の銅座・真鍮座などを設けて専売制を実施した。
う.商品の流通を促進するため、出羽酒田を起点とし江戸に至る東廻り海運と西廻り海運を整備した。
え.米価の上昇によって武家の財政を安定させるため、大坂の堂島米市場を公認した。
お.農村復興によって年貢収入を増加させるため、人返しの法を発して出稼ぎ農民に帰郷を命じた。
問7 (g)について、1783年の大噴火が天明の飢饉の一因となった火山を、次より選び、その記号で答えよ。
あ.有珠山 い.富士山 う.阿蘇山 え.浅間山 お.雲仙岳
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答え
ア( )イ( )問1( )問2( )問3( )問4( )
問5( )問6( )問7( )
解答
ア(冥加)イ(工藤平助)問1(う)問2(おきつぐ)問3(あ)問4(お)
問5(お)問6(い)問7(え)
