最終更新日2026年10月12日
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日本史の演習


−一揆と打ちこわし、田沼時代−

次の文の( )に適する語句を答えなさい。

 17世紀の初めには、徳川幕府の支配に抵抗する土豪をまじえた武力蜂起や村ぐるみの逃散(ちょうさん)など、まだ中世の一揆のなごりがみられた。しかし17世紀後半からは、村々の代表者が百姓全体の要求をまとめて領主に直訴(じきそ)する一揆(これを(1)という)が増えた。この一揆では下総の佐倉惣五郎や上野の磔(はりつけ)茂左衛門のように、一揆の代表者が義民として伝説化することが多かった。17世紀末になると、広い地域にわたる大規模な(2)も各地でみられるようになった。さらに藩領全域におよぶ場合は(3)と呼ぶ。たとえば1686(貞享3)年の信濃松本藩の嘉助(かすけ)騒動や、1738(元文3)年の陸奥磐城平藩の元文一揆がその例である。一揆に参加した百姓らは、藩の政策に協力する商人や村役人の家を打ちこわすなどの実力行動にも出た。
 幕府や諸藩は百姓一揆を多くは武力で鎮圧した。しかし、きびしい弾圧にも関わらず、一揆は増加し続け、凶作や飢饉の時には、各地で同時に多発した。1732(享保17)年には、西日本一帯でいなごやうんかが大量に発生し、稲を食い尽くして大凶作となり、全国におよぶ飢饉となった(これを(4)という)。このため、江戸では翌1733(享保18)年に、米問屋が米価急騰の原因をつくったとして打ちこわしにあった。1782(天明(てんめい)2)年の冷害から始まった飢饉は、翌年の(5)の大噴火を経て数年におよぶ大飢饉となり、東北地方を中心に多数の餓死者を出した(これを(6)という)。このため全国で数多くの百姓一揆がおこり、江戸や大坂をはじめ各地の都市では激しい打ちこわしが発生した。
 将軍徳川吉宗のあと、9代将軍徳川家重(いえしげ)を経て10代将軍(7)の時代になると、1772(安永(あんえい)元)年に側用人から老中となった田沼意次(たぬまおきつぐ)が十数年間にわたり実権を握った。この時代を(8)時代という。意次はふたたびゆきづまり出した幕府財政を再建するために、民間の経済活動をさかんにし、そこで得られた富の一部を財源に取り込もうとした。そのために、都市や農村の商人・職人の仲間を(9)として公認し、運上(うんじょう)や冥加(みょうが)など営業税の増収をめざした。この一環として幕府の専売のもとに、(10)座・真鍮(しんちゅう)座・朝鮮人参座などが設けられた。また、はじめて定量の計数銀貨を鋳造させ、金を中心とする貨幣制度への一本化を試みた。1772(安永元)年から大量に鋳造された(11)がその代表で、金2朱として通用した。
 さらに意次は、江戸や大坂の商人の力を借りて(12)・手賀(てが)沼の大規模な干拓工事を始めるなど、新田開発を積極的に試みた。また仙台藩の医師(13)の意見(『赤蝦夷風説考(あかえぞふうせつこう)』)を取り入れ、(14)らを蝦夷地に派遣して、その開発やロシア人との交易の可能性を調査させた。また、長崎貿易の政策も転換し、銅や俵物を輸出して貨幣鋳造のための金銀の輸入をはかった。意次の政策は、商人の力を利用しながら、幕府財政を改善しようとするものであり、これに刺激を受けて、民間の学問・文化・芸術が多様な発展をとげた。一方で、幕府役人のあいだで賄賂や縁故による人事が横行するなど、批判も強まった。
 この時期朝廷では、復古派の公家たちと(15)が、摂家によって処分される宝暦(ほうれき)事件(1758年)がおこった。また、後桃園(ごももぞの)天皇の急死(1779年)後、閑院宮家から迎えられた光格(こうかく)天皇が即位した。(6)の飢饉が始まり、百姓一揆や打ちこわしが全国で頻発する中、1784(天明4)年に意次の子で若年寄の田沼意知(おきとも)が江戸城内で刺殺されると、意次の勢力は急速に衰え、1786(天明6)年、将軍(7)が死去すると老中を罷免されて、多くの政策も中止となった。

一揆と打ちこわし、田沼時代


答え
(1          )(2          )(3          )(4          )
(5          )(6          )(7          )(8          )
(9          )(10          )(11          )(12          )
(13          )(14          )(15          )(16          )
(17          )(18          )(19          )(20          )
(21          )(22          )(23          )(24          )
(25          )(26          )


解答
1代表越訴(おっそ)型一揆 2惣百姓一揆 3全藩一揆 4享保の飢饉 5浅間山 6天明の飢饉
7徳川家治(いえはる) 8田沼 9株仲間(かぶなかま) 10銅 11南鐐弐朱銀(なんりょうにしゅぎん)
12印旛(いんば)沼 13工藤平助 14最上徳内(もがみとくない) 15竹内式部(たけうちしきぶ)
16磔茂左衛門 17嘉助 18郡上宝暦 19防長 20武左衛門 21打ちこわし 22加茂 23郡内 24伝馬 25佐倉惣五郎
26元文